革命軍の総本部、バルティゴが壊滅状態 【ゾウ】

扉絵は『世界の甲板から 5億の男編VOL.15』

「ボーイン列島にはまだ帰らず」

カブトムシに乗って飛びながらニュース・クーを読むウソップの師匠ヘラクレスン。



【砂の国 アラバスタ王国】

「お気をつけてー!!」

■ビビ一行が目指すのは…!?


「国王様ー!!」「ビビ様ー!!」

トトおじさん「ずいぶん楽しそうだったなビビちゃん」

コーザ「”また”海賊気分が蘇ったんだろ… 王女らしくなってきたかと思えば…」


通信中の海軍本部少将ヒナ『ええ…こちらヒナ──』

『ただ今アラバスタを出航——─』

『ネフェルタリ家を無事マリージョアへ送り届ける!! 到着予定は——─…』


背景には相変わらずヒナに花を摘んでるフルボディとジャンゴ。


そこに叫び声が響く。

「ビビ様〜!!」

「!?」

「ビビ様あ〜〜!!」
「すぐにそこからお降り下さい!!」


メインマストのてっぺん、展望台で海風を気持ちよさそうに浴びるビビの姿。

ビビ「なんて心地のいい潮風…!!」

イガラム「ビ〜ビ〜さ〜まァ〜〜!!」

「怪鳥が現れ攫われでもしたらどうなさるおつもりですか!!? どこかでスナイパーが狙っていたら!!? 隕石が落ちて来たら大変だ!!!」

ペル「心配が過ぎますよ ビビ様は海賊経験が」

イガラム「し〜〜〜〜っ!!!」

(気は確かかペル!! 横に海軍がいるのだぞ!!)ボソボソ


その横で咳をしている国王コブラ。

コブラ「ゴホゴホ」

チャカ「ご無理なさらず国王様 不調となればすぐにでも引き返しますので」


コブラ「……!! いや大丈夫」

「ニコ・ロビンに会ったあの日からずっと…世界政府に問うてみたい事があった…」


『私の夢には 敵が多すぎる』というロビンの言葉を思い出すコブラ。


チャカ「”歴史の本文(ポーネグリフ)”の事ですか?」

コブラ「うむ 今回の“世界会議(レヴェリー)”には是が非でも出席する!!」

「あわよくば知りたい…その昔 ネフェルタリ家の王は──——“世界に何を”したのか…!!」


心配し過ぎて涙のイガラム「危ない危ない危ない危バ……ゲホ!!ゴホ!!」

「マーマーマーマーマ〜〜♪」

そこにやっとビビが降りて来る。

イガラム「んもォ〜〜!! いい加減になさいよビビ様!!!」

ビビ「お父様体調は?」

コブラ「んん…よくはないな もう長くないかも知れん…早く娘が婿をとってくれたら ゴホゴホ」

ビビ「ずるいわよ またそうやって病気を利用する〜〜〜!」

コブラ「見合いの写真は山の様に来ておるぞ!」

微笑むビビ「ふふふ 捨てといて」
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【東の海(イーストブルー) ローグタウン】

家臣「この度のご即位おめでとうございます」

「当ホテルは4年に1度 “世界会議(レヴェリー)”へ向かう 王族の方々の為だけに建てられたホテル…!! お気に召して頂ければ幸いですが」


『ゴア王国王妃 サリー・ナントカネット』

サリー「悪くなく……なくはなくってよ ねぇ あなた」

王「まあ凡常だね ゴールド・ロジャーの処刑台が一望できる程度…」

ゴア王国王妃 サリー ナントカネットとサボの義理兄弟 ステリー王


家臣「で…では旅の疲れを癒してくださいまし”ステリー王”…!!」

ステリー王「ああ 目障りだ ゴミは早く消えたまえ」

家臣「………!!(汗)」


ナレーション:
各国が少し——─ざわついているのは
4年に一度世界の中心——─”聖地マリージョア”にて行われる “世界会議(レヴェリー)”の為である

─——この世界最高峰の会議では 実に50の国の王達が一堂に会し 世界中の由々しき案件を言及・討議し…今後の”指針”を決定してゆく——


次々に集まる王たちの描写。


─——しかし思慮深く 一クセも二クセもある 各国首脳達のやりとりは…毎度そうそううまくは運ばない——─

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【西の海(ウエストブルー) 花ノ国】

「ドン・チンジャオ……いや サイはまだ戻らぬか 戦争は終わった…!!」

「どうやら“世界会議(レベリー)”に間に合いそうだ 言いたい事ならいくらでもあるぞ!!!」


『南の海(サウスブルー) 悪ブラックドラム王国』

ワポル「まーっはっはっはっはっは!!!」

「“サクラ王国”だとォ!? ドルトンめ!! どう引きずり落としてやろうか!!!」


【“偉大なる航路(グランドライン)”——─サクラ王国】


驚くドルトン「何ですと!?」

Drくれは「何を癒そうな顏してんだいっ!!」

「旅の船医になってやるってんだよ!! ハッピーだろ?」


【情熱の国 ドレスローザ】

レベッカ「行っていいの!?」

ヴィオラ「私の侍女としてどお?」

その背後で頭を抱えるリク王。

レベッカ「いく! ありがとう!! ヴィオラさん!!」

マンシェリー「楽しみれすね」


【プロデンス王国】

電々虫を持つエリザベロー「リク王!! 護衛の軍艦を断った!! 共に行かんか!? 聖地へ!!」

リク王「─——皆揃って旅行気分だな…」

エリザベロー「何が悪い!? ガハハハハ!! 祭りの様なものだ!!」


【赤い土の大陸(レッドライン)「リュウグウ王国」】

リュウグウ王国 王女しらほし姫

しらほし姫「やはりムリです こわい…!! ル…ルフィ様がお約束してくださいました…!!」

「いつかまた お会いできた時……地上の“本物の森”へ連れ出してくださると!!」

しらほしを説得する家臣たち「それは勿論ルフィ君ならもっと遠くへ連れ出してくれます!」

「しかし今回はここより真上!!マリージョアへ浮上するだけ」

「お兄様方もネプチューン軍もついておりますゆえ!!」

「かなわんわー…!!」


リュウボシ「父上 今回はしらぼしを欠席させてはミレド〜?」

マンボシ「ええ魚人島移住の嘆願ならば たくさんの署名があります!! ん〜マンボ!!」


リュウグウ王国国王 ネプチューン

ネプチューン「それはまるで人間達を信頼しておらぬと言うとる様なものじゃもん! 困ったな……」

フカボシ「しらほし…!! “麦わらの一味”から何を得た?この会議こそが!! 母オトヒメの念願じゃないか 共に行こう!!!」

しらほし「……」



ナレーション:
一方 ルフィ一行は——──


だらけた声が船に響く。

「ちょっと おも〜〜か〜〜じ…」

「は——い……」

適当に舵を切るチョッパー「…こう?」

同じくだらけてるナミ「あ もう…ちょい」

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怒るルフィ「こらこらこら〜〜〜!!!」

「気合いを入れろよ!! 沈むぞ!!!」

ナミ「うっさいわね!! あんたがゾウから急に飛び降りるから もうみんなぐったりよ!!! バカ!!」

倒れているペコムズ「ありがとう……おれは生きている喜びを今噛みしめている……」

「そして…覚えてろ…!!!(怒)」



ナミ「ホラ…また少し進路がずれた…と〜り〜か〜じ…」

背後から飛び出す人影「は———いっ!!! 任せて!!」

ルフィ「みろ!! あいつなんかあんなに元気……」

出て来たのはキャロット。

キャロット「わーっ!! ホントに海の上〜!! こんなに重そうな船が 浮いて進んでる〜〜〜!!」


『ミンク族 銃士隊員 キャロット』

目ん玉が飛び出るルフィ「な! 何でお前がいるんだァー!!?」

ナミ「キャロット!!?」

ブルック「?」

ペドロ「キャロットお前なぜ!!」


ルフィに飛びつくキャロット「付いて来ちゃった──っ♡」

「ガルチュー♡」

ルフィ「ギャー!!」

次々に噛みついていくキャロット「ナミー♡」かぷ

ナミ「ぎゃ」

キャロット「チョッパー♡」ガブ!

チョッパー「ぐえ」

キャロット「死体男爵〜♡」ガリ!!

「かたい」


ペドロ「悪いが一度船を戻してくれ」

涙のキャロット「引き返さないでー!! ワンダに怒られる〜!!」

ペドロ「恩人達に迷惑をかける気かキャロット 四皇のアジトへ潜入するんだ遊びじゃない!!」

キャロット「一度海へ冒険に出てみたかったの〜〜!!」

「お願い!! 何でもするから連れてってー!!」

「迷惑にならない様にほら! お弁当(人参) ジュース(人参) おやつ(人参) 着替えに…」


ペコムズ「それでどれくらいもつんだ」

キャロット「半日はもつよ!! 海って広いんでしょ!?」



「え〜〜!!? 何日もかかるの〜〜〜!!? まっすぐ進んでも!? そんなに広い場所ってある!?」

感動するキャロット「海って……!!! ワンダーランド!!!」

ペコムズ「島(ランド)じゃねェけどな」

キャロット「私外泊初めて──♡」


人参をかじってるルフィ「まーいいよ 乗っちまったもんは仕方ねェ! 自分の身は自分で守れるか?」

キャロット「うん!! ありがとう大丈…!!」

「何で私の人参食べてんのよー!!!(怒)」

ルフィ「ギャーッ!!!」


本気で苦しむルフィ「のド…!! の…!!!」

ナミ「頭をなでてルフィ!!」

ルフィ「!?」

頭を撫でた途端、何故か機嫌がよくなるキャロット。

キャロット「えへへへへ」

銃士隊のキャロット 【ゾウ】



ルフィ「ぐあ…!! 危なかった 殺されかけた……やるな お前……」

キャロット「いいよ 人参あげる♡」

チョッパー「ルフィがやられかけた…」


マストの上のペドロ「まァ…戦闘力はある方だ」

ブルック「高っ!! いつの間にペドロさん!!」


人参を食べ終わるルフィ「ハラへったメシにしよう!!」

「誰かメシ作ってくれ——!!」

「……」

「………」

しーん……


ナミ「頼りないわねェ! じゃ私がやるから海見張ってて!」

ルフィ「やったー!!」


ナミ「一人5千ベリー払ってね」

慌てる一同「待て待て待て待て——!!」

「小遣いふきとぶわ!!」

とそこにニュース・クーを運ぶペリカンの姿。


ナミ「じゃどうすんの?」


新聞を受け取るペドロ「やけに大きな見出しだな…」

「……」


ルフィ「おれが作る!!」

一同「え〜〜〜〜っ!!」


新聞を読み上げるペドロ「“数十年謎だった土地が” “ついに発覚”」

「“革命軍”の総本部!! “バルティゴ”すでに壊滅状態」

■世界、激震!!



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