錦えもん「”世界の秘密”を知ったお方でござる!!!」

一同「えェ~~~!!!?」


■物語は核心へ…!!

フランキー「世界の秘密だと…!?」

レイリーの言葉を思い出すロビン。

『我々は…歴史の全てを知った…』

ロビンの鼓動が大きくなっていく。

ウソップ「それじゃあ…お前らもラフテルに何があったか知ってるのか!?」

錦えもん「簡便にはござるが…我々3名だけはおでん殿に聞いておる」


「それって…」と喉まで出かかった言葉を飲みこむウソップ。

『つまらない冒険なら俺はしねェ!!』というルフィの言葉を思い出していた。


ゾロ「なるほどな…それでカイドウはお前らを狙ってるってことか」

フランキー「んん? 今カイドウとワノ国の将軍に処刑されたって言わなかったか? そいつも世界の秘密ってやらを狙ってんのか?」

錦えもん「いや、将軍に限ってそんなことは…おそらくカイドウに命じられただけだと拙者は…」

カン十郎「正直ワシらにも分からぬ なにしろ突然のことであった故」

「カイドウの襲撃を受けてすぐ、我々だけでも逃げるようにとおでん殿が図ってくれたのだ」

ロビン「………」

ブルック「しかしワノ国といえば強いお侍さんがいると聞きますが…? それで世界政府にも加盟していないとか」

錦えもん「如何にも…特に将軍の”柳生殿”の腕前は並大抵のものではない」

「”剣を握らせればこの世に右に出る者は無し”とまで言われておるのだ」

「名前を聞いたことがあるでござろうが、王下七武海と申す海賊の一人…ジュラキュール・ディー・ミホークもかつては将軍殿の弟子であったそうだ」

ロー「!!」
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ゾロ「なっ…!?」

ルフィ「あの鷹の眼の奴か!!」

フランキー「七武海の師匠…そりゃ強ェわけだな」

ウソップ「しかしその将軍様でもカイドウには敵わなかったのか!?」

錦えもん「うむ…実際に目の当たりにした仲間は”人外”の者だと」

ウソップ「マジかよ…おいルフィ、やっぱ潜入は…」

それを遮るロビン「今…鷹の眼のミホークが”D”と…?」

錦えもん「うむ、ゴール・ディー・ロジャーと同じ名であったはず」

「ワノ国にはおそらく将軍殿だけだが」

ナミ「ルフィも確か…」

ルフィ「エースもじいちゃんもだぞ」

ロビン「将軍だけって…子供はいないってこと?」

カン十郎「いや、子供は4人いると聞いておる」

ロビン「それでも”D”は将軍様の一人だけ? 子供たちは”D”の名を受け継いでないってことかしら?」

錦えもん「うむ、ディーは血縁とはまた違うものだと言うが…」

雷ぞうの方をちらりと見る錦えもん。

錦えもん「だが済まぬ、拙者たちに話せるのはここまでだ」

「これ以上はおでん殿より拝聴した”秘密”に関わる故」

ウソップ「世界の秘密ってやつか?」

錦えもん「うむ」

ゾロ「カイドウがその秘密とやらを狙ってるのは分かったが…なんで忍者の奴だけを執拗に狙ったんだ」

「その秘密はお前3人全員が知ってるんじゃねェのか?」

雷ぞう「確かに我々3人とも共有しているが、あくまでも簡単な概要のみ」

「おでん殿はラフテルなる島で知った事、そして一族に伝わる秘密を全て、ある巻物に書き記したのだ」

フランキー「それをおめェが持ってるってことか」

雷ぞう「そういうことだ」

錦えもん「しかしこの巻物は…命の恩人である貴殿たちにも見せることはできぬのだ」

「これを秘密裡に、しかるべき人物に届けるのが我等の役目」

ロビン「しかるべき人物?」

錦えもん「うむ、しかし拙者たちも詳細は知らぬが…」

「ただ”偉大なる人物”であると…それから”魚人島”に向かえと」

「おでん殿に伝えられたのはそれだけだ」

フランキー「お前ら”ゾウ”を目指してたんじゃないのか?」

錦えもん「道中の護衛を頼みに来たのだ」

「我々だけで運べるような代物ではないからな」


ロビンはネプチューン王との会話を思い出していた。

『いずれ必ずジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者が現れる──それがわしら王族に伝わる伝説』
『先祖代々【ノア】を見守り続けることが彼との約束』
『来るべきその時初めて巨船【ノア】は使命を授かるんじゃもん』


ロビン(ジョイボーイと関係あるのかしら…?)


とそこで急に口を開くロー。

ロー「”D”はまた必ず嵐を呼ぶ」

錦&カン「!!!」

雷ぞう「何故それを!?」

ロー「”神の天敵”とも言ってたか?」

絶句する3人「…な……!!」

ルフィ「トラ男! お前も何か知ってんのか!?」

ロー「言い伝えが残ってるのはお前らだけじゃねェってことだ」

錦えもん「??」

ロビン「まさか…!!」

ロー「俺の本名はトラファルガー・”D”・ワーテル・ロー」

「俺も”D”だ」

ロビン「”ワーテル”…!?」

ブルック「え…もしかしてローさん…!」

■その名が示すは…?


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