■暴かれる真実…!!


ナミ「ヴィンスモーク家…?」

チョッパー「初めて聞いたぞ!」

カポネ「ほう…仲間にも素性を隠していたか」

冷や汗を浮かべるサンジ「……」

「正解だ、身元が割れりゃお仲間は明日にでもお前を殺すだろうさ」

ナミ「そんな! 殺すなんて…!! そんなことするわけないじゃない!!」

カポネ「こいつが"世界貴族"でもか?」

一同「!!!」

サンジの血筋に驚くナミたち。

カポネ「そう、お前らんトコの船長がシャボンティ諸島で殴った天竜人と大して変わらねェって訳だ」

「そして俺たち海賊の天敵…!!」

そう言って右腕をサンジに向けるカポネ。
掌にはまたしても小さな人間が機関銃を構えている。

サンジ「……!!」

ナミ「何あの小さいの…!! 銃!?」

チョッパー「おいやめろ! 何やってんだ!!」

ブルック「止めてください!!」


カポネ「フフ…ずいぶん仲間からは信頼されてるようだな」

「上手いことやってるもんだ」

滑稽そうに笑うカポネを、サンジはただただ無言で睨んでいる。


カポネ「ヴィン、資料を」

ヴィン「はっ頭目(ファーザー)!」

ヴィンと呼ばれる部下がスーツケースから書類を取り出す。

カポネ「『世界政府がウチに送りつけてきた』書類だ」

サンジ「……!」

ナミ「世界政府!? いち海賊がなんで世界政府と!?」

カポネ「いち海賊だと!? 舐めるなよ小娘…」

「"四皇"は新世界を統べる4人の王!! たかが"一海賊団"の貴様らとは訳が違う…!!!」

ゴゴゴゴ…とおぞましいオーラを放つカポネに一同に緊張が走る。
部下達も冷や汗タラタラの模様。


カポネ「まあいい…この新世界なら」

「じきに思い知るだろう」


そしてカポネは先ほど渡された資料を読み上げる


ヴィンスモーク家は今は滅びたシッケアール王国の出身。
ミホークが住みついている城は元は一家のお城。
城のグルグルデザインはヴィンスモーク家のグル眉をモチーフにしたもの。

サンジの騎士道精神、女性に優しくという教え、そしていつでもスーツという正装スタイルは王族としての教育によるものだった。

しかし王国が滅びると同時に一家は離散、王と王妃は長男を連れてドエレーナ王国へ。次男は戦乱で死亡、三男だったサンジは幼くして手放されることに。
そしてノースブルーのオービット号で住みこみの雑用として働くこととなった。

世界政府に口利き出来るほどの高い地位にいるヴィンスモーク家。
その王族の血筋故にサンジは生け捕り指定される運びとなった。

シャーロット家は貴族一家でビッグマム(シャーロット・リンリン)の血筋。
お菓子大好きビッグマムが名付けた名前はプリンちゃんババロアちゃんゼリーちゃんムースちゃんパンナコッタちゃんティラミスちゃんジェラートちゃん…とこんな感じ。

ヴィンスモーク家はシャーロット家と交流があり、サンジ曰く「子供たちはみんな不細工だった」

しかし見せられたサンジの婚約者の写真に写るのは…100年に一人と言ってもいい絶世の美女。
サンジはビッグマムの本拠地”ホールケーキアイランド”へ出頭することを決意する。


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