火神:(皆の応援を聞いた時

カラッポの体に
力が湧いてきたと同時に

突然霧がはれたように理解したんだ

赤司をふっとばしてダンクを決めた時

オレは一瞬だけ
第2の扉を開けていた

その時は無我夢中で
分からなかったけど

今ならわかる

ゾーンを超えたゾーン
その扉の開き方が――)

メンバーたちに何かを伝える火神。

第4Q残り1:59
誠凛 96-103 洛山
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観客
試合再開!!
残り2分7点差

追加点を許せば誠凛は致命傷必至だぞ・・・!!

若松:再開直前
誠凛は集まって何かを話してたが・・・
今の洛山に対抗できる手段なんてあるのか・・・?

さつき:(あるとすれば・・・
大ちゃんが言ってたゾーンを超えたゾーン・・・

けど・・・)

青峰:(開けられんのか?

バカでけぇ扉とその前に立つ誰か

少なくともオレは・・・
ビクともさせられなかった)

ボールをキープする赤司

赤司:・・・・・・・!?

(火神をオレにつけてややタイト気味のマンツーマン・・・

今までと全く変わっていない

それに火神も息を吹き返したが
ゾーンに入るほど戻ってはいない)

実渕:(他の4人も同様

動けてはいても決して速くなったりはしてないわ

けど・・・・・・・)

黛:(なんだこの
得体の知れねぇ圧力は・・・・・・!?)

誠凛から今までとは違うプレッシャーを感じる洛山
慎重にパスを回していく

大坪:回してきた・・・・・!?
やけに慎重だな・・・・!?

高尾:・・・・・・・・
(・・・・けど なんだ?

あの速いパス回しでもディフェンスが崩れない
と言うか

5人の動きが何かに合わせてる事で乱れないってカンジだ・・・・・)

実渕:征ちゃん!

ボールを貰いに行く実渕

しかしそれは囮で葉山にパスを出す赤司

誠凛ベンチ:なっ!!

海常:巧い・・・・!!

観客:葉山だ!!

ゴール付近まで攻めこんでくる葉山

目を見合わせる木吉と日向

木吉をかわしシュートに跳ぶ葉山

そこへ
バッ
ゾーン状態の火神がブロックに跳ぶ

火神だ!!
しかもいつの間にゾーンに・・・・!?

葉山:(まさかとは言わねーよ

イヤな予感はあったんだ予想外じゃねんだよ!!)

火神のブロックを予期していた葉山

正邦:備えていたのか・・・!?
これは・・・・・・・

ダブルクラッ・・・・

ダブルクラッチで火神をかわそうとする葉山

しかし
葉山:(え!?)

葉山のダブルクラッチに合わせブロックに跳ぶ日向

葉山のボールをはたき落とす。

葉山:なっ!!

驚く洛山メンバー

誠凛ベンチ:うおおー!!

観客:止めたぁー!!
誠凛反撃ーー!!

しかし洛山もすぐにディフェンスに戻る

観客:うおお!!
洛山も戻りが早い!!

だが
赤司:(なんだ今のは・・・

確実に虚をついた誠凛の反応は
全員とっさのものだった

にもかかわらず
なぜ火神の連携に合わせて連携がとれる・・・・!?)

誠凛の想像以上の動きの良さに驚く赤司


そんな時、何かに気付く青峰

青峰:・・・・・なんだ そーゆーことかよ

さつき:!?

青峰:・・・っく はっ はははっ!!

はははは

顔を手で覆い笑う青峰
その目からは涙が・・・

さつき:・・・・大 ちゃん?

ボールを持った火神と
対峙する赤司

赤司:(火神に 合わせる)

まさか・・・・
(本当のゾーンとは――)

火神:そうさ・・・
オレだけで戦うんじゃない

仲間と戦うんだ!!

青峰:(開かねぇわけだ

なんせオレは
捨てちまったんだからよ)

なんだよ
門番なんかじゃなかった

扉の前に立ってたのは

お前だったんじゃねーか

テツ

涙する青峰

火神に第2の扉を開く黒子
そして、その扉の先には誠凛メンバーたち


チームメイトと一瞬のアイコンタクトのみで
動きをシンクロさせ

火神のゾーン速度に合わせた超速連携

直結連動型ゾーン!!
(ダイレクトドライブゾーン)

赤司を抜き去る火神

黒子のパスを経由して火神が赤司を抜き去る


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